Trac Lightning 3.2 のインストールからSVNリポジトリの作成まで
おはようございます。
備忘的なエントリーとなります。
現在ではあまり活発に開発はされていませんが、
Windows環境でサクッとプロジェクト管理をするのであれば
Trac Lightning という選択もありじゃないかと。
まだまだ根強い Subversion ももちろん、
Git についてもプラグインを入れれば連携できちゃいます。
あと、他のBTSと比べカスタマイズ性には優れているかと思います。
そのうちプラグインの開発もしてみたいな。
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ダウンロード
下記サイトからダウンロード
一応最新安定版はバージョン 3.2 となってます。
https://ja.osdn.net/projects/traclight/
インストール
ダウンロードしたファイルを管理者として実行する。
![セットアップウィザード](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000001.jpg)
セットアップウィザードが表示されるので、「次へ」ボタンをクリックします。
![インストール先指定](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000002.jpg)
インストールフォルダを任意の場所に指定して、「次へ」ボタンをクリックします。
![コンポーネント選択](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000003.jpg)
Maven、Jenkins CI Tool にチェックし、「次へ」ボタンをクリックします。
分かる方はそれぞれ任意でチェックを外してください。
![スタートメニュー指定](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000004.jpg)
スタートメニューに表示する名前を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
![追加タスク](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000005.jpg)
Apacheの設定、およびサービスのインストールにチェックをし、「次へ」ボタンをクリック。
既にApacheがインストールされている環境の場合はチェックを外し、
後程 httpd.conf を直に修正します。
![インストール準備完了](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000006.jpg)
指定した内容を確認したうえで、「インストール」ボタンをクリックします。
![インストール中](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000007.jpg)
しばしおまちを。。
![バッチ処理が実行される](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000008.jpg)
しばらくするとコマンドプロンプトが立ち上がり、インストール作業が続行されます。
![セットアップ完了](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000009.jpg)
すぐに再起動が可能な場合は、「すぐに再起動」にチェックし、
「完了」ボタンをクリックします。
再起動できない場合は後で手動で再起動をしてください。
起動確認
Apache設定変更
Apache が既にインストール(実行)されている環境の場合、次のファイルを修正します。
ファイル:
[Tracインストールディレクトリ]\CollabNetSVN\httpd\conf\httpd.conf
53行目あたり
1 2 3 4 5 6 | # Change this to Listen on specific IP addresses as shown below to # prevent Apache from glomming onto all bound IP addresses (0.0.0.0) # #Listen 12.34.56.78:80 #Listen 80 Listen XX←任意(未使用)のポートに変更する |
設定を変更したら、「コントロールパネル」>「管理ツール」>「サービス」より
「TracLightning」を選択し、サービスの再起動を実行します。
サンプルプロジェクトの表示
ブラウザを立ち上げ、http://localhost:80/ にアクセスする。
![Home画面](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000010.jpg)
Home画面が表示されるので、「プロジェクト一覧」をクリックします。
![プロジェクト一覧](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000011.jpg)
プロジェクト一覧が表示されるので(なんとも味気ない画面ですね)
「SampleProject」をクリックします。
![スタートページ](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000012.jpg)
スタートページが表示されるので、ひとまず「ログイン」リンクをクリックします。
![ログインダイアログ](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000013.jpg)
ログインダイアログが表示されるので、次の情報を入力し「OK」ボタンをクリックします。
- ユーザ名
admin - パスワード
admin
![ログイン後スタート画面](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000014.jpg)
ログインが完了すると、上部にユーザ名が表示され、
権限により利用できるメニューがサイドに表示されます。
ひとまず全権限者でログインしたのでフルメニューが表示されています。
サンプルプロジェクトなので、ここで色々いじってみてどんなことができるのか確認できます。
プロジェクトの作成
新規でプロジェクトを作成する方法を説明します。
![スタートメニュー](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000038.jpg)
スタートメニューに追加された「Trac」を選択し、「コマンドプロンプト」を立ち上げます。
![コマンドプロンプト](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000016.jpg)
普通のコマンドプロンプトと違い、Tracのもろもろがパスに設定され、
どこ(の場所)からでも Tracのコマンドが利用できるようになります。
![プロジェクト作成コマンド](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000017.jpg)
次のコマンドを実行し、プロジェクトを作成します。
create-project.bat [プロジェクト名]
![プロジェクト作成完了](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000018.jpg)
エラーもなく終了すれば作成完了です。
試しにプロジェクト一覧画面を表示してみます。
![プロジェクト一覧](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000019.jpg)
作成したプロジェクトが表示されていることが確認できます。
テーマの変更
デフォルトでは「Mac」っぽいテーマになっていて、
個人的には好きでないので変更したいと思います。
プロジェクト一覧より、リンクをクリックしてプロジェクトのスタートページを表示します。
![プロジェクトのスタートページ](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000020.jpg)
ひとまず、先程と同様 admin でログインします。
![管理メニューを開く](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000021.jpg)
サイドメニューより、管理メニューっぽいアイコンをクリックします。
![テーマを開く](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000022.jpg)
管理メニューより、「テーマ」をクリックします。
![テーマ選択](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000023.jpg)
今回は「Default」を選択しました。
お好みのテーマを選択し、「Use this theme」ボタンをクリックします。
![変更後画面](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000024.jpg)
テーマが変更されたことが確認できます。
ユーザの作成
![ユーザをクリック](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000025.jpg)
管理メニューより、「ユーザ」をクリックします。
![ユーザ追加](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000026.jpg)
「ユーザ追加」リンクをクリックすると、入力欄が表示されるので
追加するユーザの情報を入力し、「ユーザ追加」ボタンをクリックします。
![追加完了](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000027.jpg)
完了メッセージが表示されればOKです。
ユーザ権限の設定
![ユーザ情報変更](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000028.jpg)
追加したユーザ名をクリックします。
![パーミッションの変更](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000029.jpg)
パーミッションタブを選択します。
![パーミッション設定](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000030.jpg)
とりあえず、全権限(TRAC_ADMIN)を付与しておけばいいと思います。
SVNリポジトリの作成
![リポジトリブラウザ](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000031.jpg)
上部メニューより、「リポジトリブラウザ」を選択します。
デフォルトでは何もない状態となっています。
リポジトリの構成にもよりますが、今回は直下に「trunk」を作成していきます。
![コマンドプロンプト](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000032.jpg)
Tracのコマンドプロンプトを立ち上げ、次のコマンドを実行します。
svn mkdir http://localhost:80/svn/[プロジェクト名]/trunk -m “" –username [ユーザ名]
オプションの意味は次の通りです。
- -m
コミットメッセージ
今回は空のままとしましたが、任意でコメントを追加できます。 - –username
SVNにアクセスするユーザ名を指定します。
Tracのユーザを追加すると、自動的にSVNのアクセス権限も付与されます。
![パスワード入力](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000034.jpg)
指定したユーザのパスワードを入力し、Enterを押します。
![コミット完了](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000035.jpg)
上記のように表示されれば、作成完了です。
![リポジトリブラウザ](https://www.doraxdora.com/wp-content/uploads/2017/05/ESP000036-1.jpg)
再度、リポジトリブラウザを表示すると、「trunk」が追加されているのが確認できます。
まとめ
これでひとまずソースの管理、
チケットの作成等が行えるようになりました。
チケットの運用方法や、カスタマイズ等はまたそのうち説明したいと思います。
次回は Trac のクラウド版について紹介しようかと思います。
ではでは。
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